第12回 エシカルアワード
ハンドメイド販売部門最優秀賞
おはくのおへやさん
「宝石のカケラでハートリング」
一般社団法人クラフトメイド協会がお届けするオンラインイベント「クラフトメイドマルシェ」。
ハンドメイド作品を通じて「一つのものを永く大事に使う」精神を浸透させ、エシカルでサステナブルなライフスタイルを提案することを目的に開催されています。
そんなクラフトメイドマルシェにおいて、各回の参加者投票によって、「最も素敵なエシカル作品」と認められた作品に贈られる「エシカルアワード」。
今回は、第12回エシカルアワード、ハンドメイド販売部門最優秀賞を受賞されたおはくのおへやさん(以下、お)のインタビューを、当協会の広報(以下、広)によるインタビュー形式でお送りします。
広:今回最優秀賞を受賞されたのは、どのような作品ですか。
お:天然石のかけらを使ったハート型のリングです。ちょうどバレンタインなので、ハート型リングにしました。
お店などでよく販売している天然石は、製作する段階で研磨するのですが、その工程で天然石のかけらが絶対に出てきます。
パン屋さんでも、パンの耳とかが安く売られたりしていますよね。
宝石もかけらというだけで、きれいなのに値段も1/10の価格で販売されています。これを使ってハンドメイド作品をつくれば、天然石を知らない方でも手軽に身に着けることができると思い、今回の作品になりました。6種類ぐらいの天然石のかけらをギュっと集めて一つのアクセサリーにすると、天然石それぞれの魅力が引き立って可愛くなるなと思ったのがスタートです。
販売部門最優秀賞を受賞した「宝石のカケラでハートリング」
本来廃棄されてしまう宝石のかけらを価値あるものに
広:宝石はかけらであってもキラキラ輝いていてきれいですよね。かけらというのは本来廃棄されてしまうものなのですか。
お:そうなんです。ごみとして処分されてしまいます。
そこで、私のもったいない精神が働いてしまいました(笑)。
何万年もかけてできたのに、処分してしまったらもったいないですよね。
この天然石のかけらは、小さくても輝きは一緒なのに、最終処分のたたき売りみたいに販売されていて、ちょっとかわいそうだなとも思います。
ダイヤモンドなど高価なものは扱うのにドキドキしてしまいますが、これなら日常使いで多少荒く扱ったとしても平気ですし、これを機会に、いろいろな方に気軽に使っていただければなと思っています。
コロナ禍でのハンドメイドとの出会い、生活をがらっと変えたクラフトメイドマルシェとの出会い
広:そもそもハンドメイドに興味を持ち始めたきっかけを教えてください。
お:コロナになって、外出もできなくなった時に手持ちぶさたになり、何かできることはないかと考え始めたのがきっかけです。
ものを作るのが好きだったのもありますし、大学卒業後は百貨店でジュエリーを販売していたこともあったので、アクセサリーのハンドメイドをやってみようと思い、少しずつ工具を揃え始めました。
そこから徐々に作品を作ったり、インスタに投稿をしていたところ、クラフトメイドマルシェに声をかけてもらいました。子供や家族のために日々生活をしていたところから、クラフトメイドマルシェをきっかけに、ハンドメイドの楽しさと人と関わる楽しさを体感し、爆発したって感じですね。
広:コロナの時期に、ハンドメイドに出会って、生活がガラッと変わったという感じですね。
お:そうですね。ハンドメイドをきっかけに、クラフトメイド協会と出会ったおかげだと感じます。インスタは(クラフトメイド協会と出会うまでは)フォロワー20とかでしたが、クラフトメイド協会のブランディングコースを受講してから1000を超えるようになりました。講師の方や同じハンドメイドの先生仲間から教えていただいたおかげです。分からないことがあったらしつこく聞いているので、その分頑張らなきゃって思えます。(笑)
広:そもそも、クラフトメイドマルシェとの出会いのきっかけは何だったのでしょうか。
お:パワーストーンセラピストの資格を取ったあとに、インスタに作品を載せていたら、たまたまクラフトメイドマルシェに出展してみないかと声をかけてもらい、やってみたいと思って出展しました。
ハンドメイドは好きでしたし、芸術系の大学に通いましたが、販売のために作品をつくっていなかったので、声をかけてもらって、「これは新しい道なのかも」と思ったんです。
初めての参加は作品の販売でしたが、2回目からはワークショップにも参加させてもらっています。
ずっと接客業をやっていたので、人とお話しすることが好きでした。
結婚・出産・子育てで接客をやめていたのですが、一度ワークショップをやってみたら、これがとても楽しかったんです。
「ハンドメイドが好き」と「人と話すのが好き」が合わさり、「これしかない!」と思うほどになりました。
広:おはくのおへやさんのワークショップ、アクセサリー作りなのに結構男性がいますよね。
お:そうなんです。男性ってプラモデルを作ったりするので、意外と結構器用なんですよ。
彼女に告白するのに使ったり、プレゼントしたり、いろいろな用途があるようです。
広:同じテーマのワークショップでも、それぞれ個性が出ますね。
お:天然石のかけらと土台があって、あとは接着剤でくっつければいいので、自由に作ってくださいと伝えています。なので、いろいろな作品が出来上がりますね。
もともとはブレスレット作りなどもしていたのですが、6歳のお子様が参加することもあるので、接着剤さえあれば簡単にできるものが喜ばれます。
石だけでなく、ゴールドフレークといった金箔みたいな素材を使えば、ゴージャスなものに仕上がりますよ。
男性からも好評のワークショップ風景。材料は同じでも完成作品は個性が出ます。
広:先生が思う、ハンドメイドの魅力とは何でしょうか?
お:ハンドメイドは、一つ一つがオリジナル作品になるのが魅力です。特にワークショップで一緒に作ると、参加された方が自分でも作れるという喜びを感じることができます。
たとえ下手であっても、たとえはみ出しても、自分で作ったオリジナル作品となり、愛着がわきます。
ワークショップに参加したことがきっかけで、他のパーツにチャレンジしたり、他の先生のワークショップに参加してみるのもよいと思います。
さらに、持っているものを捨てるのではなく、リメイクをして、蘇らせてもらえればいいと思っています。
私のインスタには、リメイク作品をリールに載せているので、ぜひ見てほしいです。
広:なるほど、確かにハンドメイドによってリメイク作品もできますね!
お:そうなんですよ。例えばお母さんやおばあちゃんが使っていた天然石とかがズタズタになってしまったら、それを崩して違うものに作り直します。天然石は腐らないし絶対に使えるんですよ。粉々になった天然石も、砂絵みたいにリメイクできます。天然石とは最後まで一緒に生きようっていう感じです!
本当に不要になった天然石は土に還りますし、そういった点でも地球にやさしいです。
ワークショップではこういった天然石の雑学や、使い道の幅広さを話して、皆様に興味を持ってもらえるようにしています。天然石自体の魅力についてはジュエリーショップの方が伝えていると思うので、ワークショップでは天然石の幅広い魅力を違った視点で伝えています。
広:今後の意気込みを教えてください。
お:天然石って、実は5000種類以上あるんですよ!毎月新しい天然石は発見されていますが、知られていないと思うので、私のインスタのストーリーズやブログに投稿して、もっと知っていただきたいと思っています。
ワークショップでも「こんな天然石があるんだ」と知っていただきたいですし、ハンドメイドを作って気分がルンルンになってもらえればと思います。
広:次回のクラフトメイドマルシェも作品の販売とワークショップをされるということで、楽しみにしております。ありがとうございました。
広:ありがとうございました!
以上、第12回エシカルアワード販売部門最優秀賞を受賞されたおはくのおへやさんのインタビューをお送りいたしました。
素敵なエシカル作品が一堂に会するクラフトメイドマルシェ、皆さまもぜひ一度、参加されてみてください。
おはくのおへや先生インスタグラムアカウント:https://www.instagram.com/ohkdesu/
クラフトメイドマルシェ参加申込:https://www.craftmade-association.org/